療法食のキャットフードのクリニック処方のメリット
猫のためのキャットフードには、肥満予防やダイエット、便通の改善、各疾患の治療用など体調や疾患に合わせた「療法食」というものがあります。
クリニック(動物病院)で医師の指示のもとに処方される療法食もありますが、スーパーやネット通販など手軽に買える療法食もあり、飼い主さん自ら飼い猫の体調や既往症に合わせて食事を選んであげることができます。
自分で購入することもできますが、やはり療法食はクリニックで処方してもらうのがベスト。
なぜなら、医師の適切な診断のもとで、猫ちゃんの体調や状態に合った食事を選びだせるためです。
専門の知識を持たない方が猫の体調に合わせてフードを選ぼうとしても、間違って症状に合わないものを選んでしまう場合があります。
たとえば、肥満症の猫にはカロリーの低いダイエットフードを与えるのが一般的ですが、同時に食物繊維や栄養素もプラスしてあげなければ、健康的に痩せることはできません。
飼い主さんの知識だけではそこまで思い至らないことも多いので、定期的な医師の診察とクリニックでの処方が欠かせないというわけです。
クリニックでキャットフードを処方してもらう時に、ついでに猫ちゃんのふだんの生活や食事のとり方、飼い主さんの悩みなどを相談することもできます。
たとえば水を飲みたがらない猫ちゃんなら、医師からは「水分量の多いウェットフードを与えると良い」と指示されます。
肥満気味な猫ちゃんに対しては、いきなり療法食ではなく、「食事の回数や量を気を付けるように」「体の状態をみて少しずつ療法食に切り替えていく」などと指示が出されます。
その日からいきなり療法食を与えるのではなく、猫の状態に合わせてもらえるので、猫ちゃんにとっても安心。
食事量や食事の回数、病気の進行状況など、飼い主さんが意識しづらい部分までしっかりと配慮してくれるのが、クリニックの良さといえますね。