キャットフードとコンドロイチン
しなやかなバネを持つ猫にも、種類や年齢によって関節炎を患うケースがあります。
人間と同じく、先天性の関節炎に悩む子もいれば、加齢によってだんだんと体が動かしづらくなってくる子もいます。
そんな猫ちゃんのケアに役立つものが「コンドロイチン」を配合したキャットフードです。
コンドロイチンとは、軟骨が擦り減って生じる痛みを緩和するための成分です。
薬とは違うので、飲んだからといってすぐに痛みが治まるわけではありませんが、継続して摂取することで軟骨の再生を促進するので、痛みを和らげる効果が期待できます。
コンドロイチンを配合しているキャットフードには「ロータス」「シンプリーキャットフード」などが挙げられますが、どちらも海外のブランドなので、手に入りづらい場合はコンドロイチンのサプリメントを粉状にして、キャットフードに混ぜ込む方法がおすすめです。
ただし、サプリメントは与え忘れの可能性や粉状にする手間がかかりますし、キャットフードとサプリメントを別に買うと高くついてしまいます。
少々値が張ったとしても、コンドロイチンを配合したキャットフードの方が効率的ですし、手間もかかりません。
サプリメントがおすすめできない理由はもう一つあります。
コンドロイチンを粉末にして舐めてみると、美味しいどころか逆に異様な風味がします。
猫にとっては敬遠したくなる成分で、キャットフードに混ぜ込むと食べてくれなくなる可能性もあるのです。
しかし前もってコンドロイチンが含まれているキャットフードなら、独特の風味が分からないように味付けがされているので安心です。
スコティッシュフォールドのように、関節や軟骨に異常が出やすい種類には特にコンドロイチンが効果的。
いつまでも健康で長生きしてほしい、大切な家族の一員だからこそ、毎日の食事から無理なくケアを続けていきましょう。